はじめに

このブログはNPOちいおりトラストのメンバーが書いているものですが、あくまで個人のブログです。 ちいおりトラストとしてのブログではありません。 一応気を付けてはいますが、もし誰かの気分を害したりするようなことを書いてしまった場合、苦情などは僕個人に対して発してください。 
それより「ちいおり」って何って? ここで説明するよりホームページをご覧ください。
一応祖谷の自然に関して書いていくつもりだけど、けっこうそれ以外も・・・ 
plz follow the link if you want to see this blog in English

2011年7月10日日曜日

最後に

このブログを始めてまだ数ヶ月しか経ってないけど、残念なことに僕はちいおりと祖谷を離れることになってしまった。 よってこのブログはここまで。 

引越し先は神戸市内。 祖谷とはうってかわって色々と便利な場所。 しかし祖谷にある川の音しかしない静けさや晴れた日には天の川がくっきりと見える夜空、月明かりだけで歩く夜道にいろいろな鳥や虫の声、その他あらゆる都会には無いものが恋しくはなるだろう。 もちろん祖谷には無いあらゆる物がここに居ると恋しくなるから、結局は無いものねだり。 きっと神戸も住んで数ヶ月するとうんざりしてくることも色々と出てくるだろうけど、まぁそれでも楽しいことも沢山あることは間違いない。 


このブログを読んでくれていた人は今までありがとうございました。 まだしばらくはこのまま置いておくので、コメントでも置いていっていただければ幸いです。

2011年7月4日月曜日

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前回ちょっと紹介したでっかい蛾。 あの時は死骸を見つけて、実際に生きて飛んでいる所を見たいとか書いたが、まさか部屋の中で飛び回る所を見ることになるとは・・・ これだけ大きいと羽の音も大きい、というか音がブーンではなくバタバタ、虫の羽音というよりは小鳥みたいな感じ。 ガラス戸にぶつかる音も大きい。 
灯りにひかれて部屋の中に飛び込んできて、電球の周りをぐるぐるぐるぐる、仕方ないので部屋の灯りを全部消してから外にキャンプ用のランタンを置いて誘導。 なんとか出て行ってくれた。 

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2011年7月3日日曜日

夜明け2

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6月30日朝5時ぐらいの光景。 なぜか起きてた。 前回日の出前の写真を撮ったのは12月だったから冬至夏至近くの両極端を見れたわけだ。 どこを見ても山があると、太陽の出る位置がずいぶん動いたのがわかる。 


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2011年6月25日土曜日

祖谷の四季

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ちいおりから南の山を見た四季の写真。 まだ6月とは言え、今日はほとんど完全に夏の天気。 暑かったけど、下界はもっと暑いだろうなー。
写真を見比べると時間の流れを感じる。 季節の移り変わりは言わずもがなだけど、山に禿げた部分が増えているのもね・・・

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2011年6月21日火曜日

Cascade

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また携帯で撮った写真。 吉野川、梅雨で増水中。 ちょっとした支流が山から小さな滝をいくつも作って流れ込んでいるのが見える。 Cascadeってやつだ。 

祖谷や吉野川沿いにはこんなちょっとした滝やカスケードが沢山ある。 山の表面のちょっとした凹部分にはほぼ必ずある。 その全てが平地から来た人達にとってはとても美しく見えるだろう。 でもあまりに多くあるので地元の人達にとっては全然ありがたみの無いもの。 ほとんどのちょっとした支流には砂防ダムなどが作られている。 作られていなくても、観光客に見せようという考えがないからなかなか見えない。 祖谷にあるなんとももったいない話の一つだ。

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2011年6月18日土曜日

梅雨

最近は文章ばかりだったのでそろそろ写真を、

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またしても雲のかかった祖谷の風景。 今月はほとんど毎日こんな感じ。 雲や霧のかかった祖谷の山や谷は美しいのは間違いないのだが、ひとつ問題がある。 空調どころか気密性すら皆無の家に住んでいると雨が吹き込まなくても家の中の全てが湿ってしまう。 湿った布団はあまり気持ちのいいものではない。 それどころか何かが動く物音がして見てみると家の中にサワガニが・・・ 写真撮ろうとしたけど逃げられた。 ゴキブリやネズミならともかくサワガニには驚いた・・・ 何処から入ったんだ・・・

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2011年6月16日木曜日

ヴェネチアと祖谷

前週末からちょっと用事で東京まで行ってきた。 やはり東京は便利、何処へ行くにも気楽に電車に乗れる。 電車に乗るとなると、読書が進む。 往復の新幹線での読書も含めて4日間で単行本4冊読み終えてしまった。 よく祖谷に来て、こんな静でのどかな場所だと読書するのによさそうと言う人は多いが、意外と東京のほうが読書に向いていた。

と、まぁそれは置いておいて今回はその東京で読んだ4冊のうちの1冊にから。 塩野七生の「海の都の物語」。 その本でヴェネチアの誕生物語を読んだ。 ヴェネチアに最初に住み着いた人達は、蛮族から逃げるために沼地に住み着いた人達であった。 祖谷も、元々住んでいる人達はいたようだが有名なのは壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人達が逃げてきた場所。 どちらも自然の要素により攻めにくいものの、あまり人が住むには向いていない土地であった。 もちろん人が住むには向いていない土地であったからこそその後も外敵からの侵略を免れてきたこともあるのだろう。 そんな土地を侵略しても得るものが少ない。 

でもヴェネチアはその後地中海の一大勢力になり、共和国として千年も続いたのに対し、祖谷はずっと隠れ里としてひっそりとしていた。 もちろんヴェネチアが成功したのには海洋国家として交易で稼いだからで、祖谷にそのような選択肢はなかった。 だが、選択肢がなかったのはヴェネチアも一緒。 むしろ祖谷は住みにくい土地であっても自給自足ができるだけの農作業は可能であったのに、ヴェネチアは自給自足は初めから不可能であった。 

よく塩野七生さんはヴェネチア人を現実的な人達だと表現する。 だけど現実的であっただけではあそこまで成功はできなかっただろう。 ヴェネチアがあそこまでの海洋国家になったのには、そうなる必要があったから。 自給自足が不可能なヴェネチアでは、交易で生きていくしかなかった。 その必要性に対して現実的に行動したから成功できた。 原動力はやはり生きるための必要性だったろうと思う。

祖谷に逃げてきた人達は、恐らく最初に農地を開き集落を作り、移動のための橋を作ったりした後はあまり生きていくための必要性に駆られなかったのだろう。 土地が貧しくても生きていく分は採れた。 軍隊が入ってこれるような地形ではないし、富が貯まるほど豊かでもなかったから外敵の心配はその後も無かった。 ある意味、祖谷は自然条件にとても恵まれていたわけだ。 せいぜい違う落人達との喧嘩になる程度。 争いはあったみたいだが、外敵との戦争に発展したことは無かった(知っている限りでは)。 

これが、落人をしつこく追う軍があったなら、ひょっとしたら違っていたかもしれない。 そうなっていたらひょっとしたら必要性から祖谷の人達は山や森を使うゲリラ戦を使うようになり、忍の里になっていたかもしれない。 もし祖谷で生きていくのに充分な食物が手に入らなかったらどうなっていただろう。 何か特産品を発明し、それを売ることで生きる道を見つけていたかもしれない。 

要は人は必要に駆られない限りなかなか変われないし、動かないということ。 こういうことを考えてしまうのは、祖谷の人達には必死さが無いと時々聞くからだ。 どれだけ過疎化し、どれだけ高齢化し、産業が無くなって観光業もうまくいかなくても、とりあえず政府から出る援助などで生きていけてしまう。 農業も林業も観光業も、言葉とは裏腹に全力でどうにかしようとする気配がない。 どうにかする必要を感じていない。 祖谷の人達が本当にこれらに必死で取り組むようになるには、やはりそれが生存に必要と感じられなければならないのだろう。

変に長く紆余曲折した投稿になってしまった。 ここまで読んだ人ご苦労様です。

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2011年6月10日金曜日

また景観考察

以前ちょっと、なんで日本では景観があまり守られないか考えたことを投稿した。
http://chiiori-ken.blogspot.com/2011/05/blog-post_10.html
その時は、日本人は基本自分の土地から動こうとしない(動けない)から、その土地の景観を大事にするよりもとにかく住み心地をよくしようとするのではないか、と思った。

最近ちょっと話をした日本の国交省関係の人によると、そうではなく、ヨーロッパの法律では基本土地や建造物などは手を加えてはいけないのが原則で、そこから法律でこれはしてもいい、あれはしてもいい、といった感じでできることが増えていくのだそうだ。 日本は逆に、個人資産は所有者の完全な自由が原則で、そこからこれをやってはいけない、こういうことはだめ、と法律で規制していく形なのだそうだ。 だから規制を増やすには相応の理由がなければならず、なかなか景観を守れない、とのこと。

事実関係はよく知らないし、アメリカとヨーロッパでもかなり違いそうではあるけど、そういうこともあるのだろう。 ただ、やはりこれはあくまで法律面から見たことで、確かに役所の人間から見ればそうなのだろうけど僕から見るとやはりそこは問題の根幹ではない気がする。 規制をしなければ景観は守れない、景観を守る規制は通りにくい、という話になっている時点でもうすでに一般の人々は景観に対してあまり価値を見いだしていない、ということになるのではないだろうか。 

ついでに、もしヨーロッパやアメリカでも法律が同じようでも、もうちょっと景観は守られるのではないだろうか? 土地に縛られないということは、土地も家も将来誰かに売る可能性が常にあるということ。 あまり景観を壊してしまってはその土地や家の価値も下がってしまう。 もちろん景観との一致が金銭的価値に繋がらないのでは関係ないのだろうけど・・・

関係ないけど、最近あんまり写真撮ってないなー

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2011年6月6日月曜日

夜のドライブ

夜に祖谷で車を走らすといろいろな動物に出会う。 ウサギやタヌキ、シカなどはしょっちゅうだがたまに珍しいものに出会う。 この前は絶滅危惧種のはずのキツネに出くわした。 しかも集落の真ん中で。 

今夜見かけたのはムササビ。 ムササビはやはり大きい。 最初は大きなカラスか猛禽類かと思ったぐらいの大きさ。 

以前からこの辺りにはけっこうムササビが生息しているとは知っていたがはっきりと見えたのは今夜が初。 というのも、本当に目の前を横切って車道の脇の木にとまったから。 ちょっとでもタイミングがずれていたら車に当たっていそうな高さ。 すぐに飛んでいった先を見たけどもう見つからなかった。 

ということで残念ながら写真は無い。 

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2011年6月4日土曜日

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今朝歩いていたら見つけた立派な蛾。 羽を広げた幅は10cmはあったか。 初めて見る蛾。 種は調べてない。 とっさに携帯で写真を撮った。 携帯を近づけても全然逃げない・・・ と思ったら1時間後ぐらいに蟻がたかっていた。 もう死んでいたらしい。 飛んでいるところも見たかったな。

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2011年5月31日火曜日

カナヘビ

ニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)。 ニホントカゲより鱗がごつごつして、ちょっと体が四角い感じがする。 ニホントカゲは線があって尾が青いのに対し、こっちはこげ茶という見分け方もあるけど、ニホントカゲも茶色いのが多いから色だけだと見分けられない。 

生態系の中では似たような立ち位置にいる2種、どちらかと言うとカナヘビは山の中、トカゲは庭先という感じに棲み分けしている印象だったけど、ちいおりの周辺にはどちらもいるみたい。 でもどちらかと言うとトカゲのほうが多い。 

ヤモリがいてくれるともっと面白いんだけどなー

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2011年5月29日日曜日

台風

台風が来ているらしい。 TVも新聞も無いから聞いた話。 

さて、祖谷で大雨が降るとどうなるか。 前にも道が滝や川になったりすると書いたが、今日車を走らせてみたところ、祖谷の生命線たる国道は全面通行止めになっていた。 といっても、その国道をしばらく走っていると全面通行止めと書いた標識の裏面が正面に見えてくるという状況。 つまり通行止めだった場所を知らず走っていたわけだ。 標識も「公式には通行止めにしてますよ」という意思表示だけで、車を通さないようには置いていない。 そんなことをしたら地元の人は生活できないから当然だが。 当然他の車も走っている。 この道が通行止めでは祖谷の各集落は本当に陸の孤島になる。 

そういえば冬の間も、普通に人が暮らしている場所への道が全面通行止めにはなっていた気がする。 そして普通に地元の人はそこを車で走っていた。 

この「通行止め」にする意味は、要は行政は事故があった場合に責任を負わない、というだけなのだろうか。 それとも国道は全国共通の基準で通行止めにする状況などが定められているのかもしれない。 しかし祖谷のような場所では基本道は1つしかないから、通行止めにされてもその道を使うしかない。 

建前と現実の使い分けは日本ではよく見かけるが、どうも好きになれない。 ルールが現実に合ってないのであればさっさと合うルールに変えるべきだと思うのに、ルールはルール、現実は現実と使い分けてしまう。 しかしルールのためのルールは意味が無い。 ルールに意味が無ければ、結局は無法地帯も同じなのに、律儀にルールの建前だけ維持され、その建前だけを維持するための仕事をする人までいる。 なんとも無駄なことのように思ってしまう。 

祖谷のような田舎では余計にこういった建前だけのルールが目立つ気がする。 恐らくルールを作っている人間は田舎の状況を知らずにルールを作っている、というのもあるのだろう。 田舎の人間がここは他所と違うと勝手にルールを無視しているのもあるだろう。 足りていないのはやはりコミュニケーションだろうか? 


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2011年5月27日金曜日

スギ植林続き

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森の種構成による地面の色の違い、分かり易いように写真を撮ってみた。 上の写真、2枚とも同じ場所から向きだけ変えて撮ったもの。 ちょっと僕のカメラは暗い場所に弱くてブレてるけど・・・

2011年5月23日月曜日

スギ植林と希少種

以前登山に関する投稿で登山道に咲く稀少種の花のことをちょっと書いた。
http://chiiori-ken.blogspot.com/2011/04/blog-post_06.html

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実はこの希少種、他にも群生を見かけている。 それも登山道で見たよりも多く密生している。 場所はここでは明かさないけれど、ちょっとしたスギの植林と植林の合間の狭い自然林。 そこから見ると明らかに植生の違いが見れる。 スギの植林の下の地面は茶色く、自然林の下の地面は緑色。 

この花が稀少なのは乱獲が原因でもあると書いたけど、やはり生息地の減少が大きいのではないだろうか。 

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2011年5月20日金曜日

カモシカ もうちょい

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前にニホンカモシカについてちょっと書いたことがある:
http://chiiori-ken.blogspot.com/2011/03/blog-post_16.html

最近聞いたのだが、家の近くでもカモシカを見ることがあるというのは、ひょっとしたら鹿が多すぎてカモシカが奥山から追い出されているのかもしれないらしい。 前回カモシカについて書いた時はカモシカと鹿の違いについて書いたけど、やはり似ているところも多く食べるものもほぼ同じになってしまう。 

カモシカは縄張りを持って他のカモシカと棲み分けをする習性があるけど、この縄張りは鹿に対しては意味がない。 鹿が増えれば縄張りの中の食べ物が無くなってくる。 結局追い出されるのはカモシカのほうになってしまうらしい。 

カモシカがこんな近くにまでいるなんてなんていい自然だろうと思ったが、ひょっとしたら違うのかも。 

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2011年5月15日日曜日

農業体験

体調を崩して数日寝込んでしまった。 こうなると店が近くにない祖谷の地理がおっくうになる。 消化器官の不調があってもなにか消化に良さそうなのを買ってくるわけにもいかない。 最寄のコンビニまで車で片道40分だもんなー。 これが一人暮らしのお年寄りだったら死活問題に・・・

とりあえず話題を変更。 最近農業体験というのが流行っている。 祖谷にも、大阪や神戸などの中学校から修学旅行でかなりの数が田舎暮らしと農業を体験しに来る。 ちいおりでも今月は6つの学校から受け入れをしている。 子供達はそれなりに楽しんでいるようだし、今田舎がどうなっているかを知るのは悪いことではないだろう。(半日から長くて2日でどこまで知ることができるかはかなり疑問だが)

ただ、この流行を推している人達の中には、子供達の中から農業に興味を持ち、後を継ぐ人間が出ることを期待しているような言葉も聞かれる。 しかし、農業から人が離れていく原因をそのままに農業を体験させて興味を持たせるというのはどうなんだろう? 日本の農業がうまく行っていないのは過疎化と高齢化だけが原因ではない。 過疎化はむしろ結果のほうだと思える。

もちろんそのことを理解している人達もいるだろうし、まずは手の着け易い場所から一つずつ、という考えかもしれない。 それに農業体験の目的は将来農業を継ぐ人間を出すだけではないはず。 後はちゃんとそのことを理解している人間が行動していくしかないのかも。

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2011年5月11日水曜日

釣井

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先日登った山の上からちいおりのある釣井集落を眺めた写真。 残念ながらちいおり自体は手前の尾根に遮られて見えない。 実際に見るより写真だとモヤで霞んで見える。 
スギの植林の合間に見える明るい緑がなんとも嬉しい気持ちにさせる。

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反対側を見るとちいおりが使っている茅場が見える。 ちょうどこの立ち居地はちいおりから茅場への直線上にある。 こうやって見るとけっこう狭い気がする。 

祖谷にいると、飛べればどれだけ楽だろうと思うことがある。 この茅場も、ちいおりから車で30分以上かかるけど直線で来れれば10分とかからないだろう・・・ 

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2011年5月10日火曜日

住む場所

最近よく思うのだが、日本人は土地に縛られている。 祖谷の多くの人達は、祖谷がいい場所だと思っていないし、出来ることなら祖谷から出て行きたいと思っているように見える。 でも何故か出ていかないし、土地を手放さない。 どうも出て行かないというより、出て行けないという感覚を持っているようなのだけど、話を聞いても(少なくとも僕には)何故だかわからない。 

以前アメリカであったギリシャ人が言っていたことを思い出す。 彼は仕事や学校は、街で選ぶという。 仕事や学校で過ごす時間は限られているから、プライベートで過ごす時間のほうがずっと大事だと言っていた。 こういった話は日本ではあまり聞かない。 多くの日本人は住んでいる場所に対して「仕方が無く」住んでいるという感覚を持っているように思う。

最近よく思うことのもう一つが、日本と比べてヨーロッパの街のほうが景観が美しく思えるのは、この感覚の違いが理由の一つではないかということ。

ヨーロッパ人は、自分が気に入った街に住む。 好きでそこに住んでいるのだから、多少の不便があっても景観は守ろうとする。 景観が損なわれてしまってはそこに住んでいる意味がなくなってしまう。 それに対して日本人は住む場所を選ばない(選べない?)。 「仕方が無く」そこに住んでいるのだから、せめて便利にしようとする。 景観を守ろうとすると、住民の暮らしのほうが大事だと言ってくる人達が出てくる。 

日本以外でもこういった住民と景観・環境保護の対立はあるのだが、日本においてはちょっと問題が異質な気がする。 他国の場合、住民同士でも対立が起きる。 住民の多くが景観を守ろうとするから。 そして景観を守ることで観光業を通じてお金を稼げるようにすれば大抵問題は解決とはいかなくともとりあえず収まる。 しかし日本では、お金に繋がると言って収まるということをあまり聞かない。 

皆もっと好きな場所に住んでもいいんじゃないだろうか? もっと本来の意味での個人主義で生きてもいいのではないだろうか? そう思うのは僕だけなのだろうか?

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2011年5月9日月曜日

高知県大豊

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徳島県祖谷と高知県大豊との境、京柱峠から高知県側を眺めた写真。 ちょっと杉が多いけど、かなり見晴らしはいい。 傾斜は祖谷ほど急ではないけどやはりかなりの斜面に、集落が所々に見える。 いつか高知側も探索してみたいものだ。


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2011年5月7日土曜日

川岸

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怒涛のごときゴールデンウィークもとりあえず一段落、やっとブログもちょい更新。 やっぱり観光業なんて携わると連休は厳しいなー。

写真は吉野川。 この季節、川岸には花が咲き、斜面は新緑のモザイク。 忙しい中ラフティングをやっている人達を見ては羨ましい気分になる。 ゴールデンウィークはラフティングも大繁盛していた様子。 そのうち僕も1度は吉野川のラフティングを経験せねば・・・ 

まだ疲れが残っているので今日はこれだけ。 また定期的に更新できるようにがんばらねば。

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2011年4月28日木曜日

雨の日

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今日は豪雨と呼んでもいい雨。 こんな日の祖谷はけっこう怖い。 普通の道が川になっていたり、池になっていたり、滝になっていたり・・・ 何処からともなくサワガニが出てきて道の真ん中にいたりする。 徒歩でも車でも、流されそう。 

しかし雨の日も悪いことばかりではない。 こんな日には谷に霧がかかり、ふと幻想的な風景になる。 自分よりも低いところに雲が立ち込め、目の前を漂いうねっていくのを見るのは飽きない。 花粉も流されるし。

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2011年4月24日日曜日

新緑

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祖谷は傾斜が急でどの斜面も谷底から尾根まで数百メートルの標高差がある。 これは生活は大変になるが、特典と言えるものもある。 その一つが、この写真で少し見える。 祖谷では、季節の移り変わりが時間軸だけでなく、縦軸でも見ることができる。 上の写真、よく見ると下のほうの木は新芽が出てきているけど上のほうはまだまだ。 新緑が日に日に斜面を登っていくのを見るのは、毎日のちょっとした楽しみ。 

秋にはこの逆が見れる。 上から日に日に紅葉が降りてくるのを見るのも面白かった。 

残念ながら、ほとんどの斜面は杉で覆われてしまっている。 祖谷渓や大歩危のあたりでは植林が少ないからより季節の移り変わりを縦軸に見やすい。 でもそちらはより標高が低いからもうほとんど完全に緑になってしまっているけどね。 

被災地のペット達

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2011年4月23日土曜日

茅肥料

昔の茅の用途は屋根だけではなかった。 畑の肥料として、釜戸の燃料として、家畜の飼料としていろいろな面に使われていた。 屋根の古くなった茅も、畑に撒けば肥料になる。 しかし釜戸は使われなくなり、家畜は減少し、肥料は化学肥料などが購入できるようになった。 茅葺き屋根の減少と合わせて他の用途も減少していき、茅場は消えていった。 
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祖谷では未だに肥料に茅を使っている。 写真は、茅を腐らせ肥料にするために地元の人達が作るコエグロと呼ばれるもの。 祖谷のあちこちで見かける。 この状態で時には数年置いておくそうだ。 

祖谷で未だに茅を肥料に使っているのは、肥料を購入するほど農産物を販売しようという動きがあまり無いおかげかもしれない。 元々傾斜が急で水田が作れず、土地もあまりよくないため蕎麦が特産品となっている場所、ここの農産物を売ろうという考えはあまり地元の人には馴染みがないのだろう。

しかしこの茅、実は肥料としてはかなり優れている。 一般の肥料に比べて大きな粒ができるから、土に混ぜられた茅は土壌に隙間を多く産む。 この隙間が水を含み、通気性をよくして植物の成長を促す。 さらには細かく切った茅で地面を覆うと、雨水を受け止め土壌の流出を大幅に減らす。 祖谷のように傾斜地で農業をしている場所では、この土壌流出防止の効果はとても大事。 

でも、茅を集めるのは一苦労。 売っている肥料を買うほうが楽なのは間違いない。 ならば、茅場・草原の生態系を維持するならば、その草原で取れる茅を肥料にして農家に売るのもいいかもしれない。 今なら有機栽培の農産物はその分高く売れる。 うまくやれば祖谷の農業の活性化もできないかなー。


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2011年4月19日火曜日

チューリップ

 ちいおりの庭先にようやく咲き出したチューリップ達。 もう少しで完全に開きそう。
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このチューリップ、実は無事に咲くかちょっと不安だった。 下の写真をよく見てほしい。
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右側のほうのチューリップ、形がおかしい。 実はこれら、一番先に芽を出したチューリップ達。 そして真っ先に鹿にかじられてしまった。 しかしチューリップはあまり美味しくなかったのだろうか、全ての芽はかじらず、またそれ以降他の芽を食べに来た様子もない。 まぁ何はともあれ無事に育ってよかった。

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2011年4月18日月曜日

春といえば

やはり僕は花より団子か、花がたくさん咲いてきた今日このごろ、カメラを手に歩き回って撮るものといえば、山菜。 まずはワラビ(Pteridium aquilinum): 
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集落内の日当たりのいい場所などにたくさん生えてきた。 昔はこれらを採るためにも草原の価値があったとか。 
そして次はゼンマイ(Osmunda japonica)。 
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ワラビは3つに分かれているのに対し、ゼンマイは見事なFiddle Head型。 ゼンマイのほうが、周りの毛を取ったりしなければならないから山菜としては手間だそうだ。 よくはわからないけどこの2種は何らかの棲み分けはできているみたい。 生えている場所がちょっと違う。
ワラビやゼンマイが沢山生えてきているのを見た次の日、買い物へ行った時ついついわらび餅を買ってしまった。 自分でワラビからわらび餅を作るのはすごい大変そうなのでちょっとやめとく。 


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