はじめに

このブログはNPOちいおりトラストのメンバーが書いているものですが、あくまで個人のブログです。 ちいおりトラストとしてのブログではありません。 一応気を付けてはいますが、もし誰かの気分を害したりするようなことを書いてしまった場合、苦情などは僕個人に対して発してください。 
それより「ちいおり」って何って? ここで説明するよりホームページをご覧ください。
一応祖谷の自然に関して書いていくつもりだけど、けっこうそれ以外も・・・ 
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2011年5月31日火曜日

カナヘビ

ニホンカナヘビ(Takydromus tachydromoides)。 ニホントカゲより鱗がごつごつして、ちょっと体が四角い感じがする。 ニホントカゲは線があって尾が青いのに対し、こっちはこげ茶という見分け方もあるけど、ニホントカゲも茶色いのが多いから色だけだと見分けられない。 

生態系の中では似たような立ち位置にいる2種、どちらかと言うとカナヘビは山の中、トカゲは庭先という感じに棲み分けしている印象だったけど、ちいおりの周辺にはどちらもいるみたい。 でもどちらかと言うとトカゲのほうが多い。 

ヤモリがいてくれるともっと面白いんだけどなー

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2011年5月29日日曜日

台風

台風が来ているらしい。 TVも新聞も無いから聞いた話。 

さて、祖谷で大雨が降るとどうなるか。 前にも道が滝や川になったりすると書いたが、今日車を走らせてみたところ、祖谷の生命線たる国道は全面通行止めになっていた。 といっても、その国道をしばらく走っていると全面通行止めと書いた標識の裏面が正面に見えてくるという状況。 つまり通行止めだった場所を知らず走っていたわけだ。 標識も「公式には通行止めにしてますよ」という意思表示だけで、車を通さないようには置いていない。 そんなことをしたら地元の人は生活できないから当然だが。 当然他の車も走っている。 この道が通行止めでは祖谷の各集落は本当に陸の孤島になる。 

そういえば冬の間も、普通に人が暮らしている場所への道が全面通行止めにはなっていた気がする。 そして普通に地元の人はそこを車で走っていた。 

この「通行止め」にする意味は、要は行政は事故があった場合に責任を負わない、というだけなのだろうか。 それとも国道は全国共通の基準で通行止めにする状況などが定められているのかもしれない。 しかし祖谷のような場所では基本道は1つしかないから、通行止めにされてもその道を使うしかない。 

建前と現実の使い分けは日本ではよく見かけるが、どうも好きになれない。 ルールが現実に合ってないのであればさっさと合うルールに変えるべきだと思うのに、ルールはルール、現実は現実と使い分けてしまう。 しかしルールのためのルールは意味が無い。 ルールに意味が無ければ、結局は無法地帯も同じなのに、律儀にルールの建前だけ維持され、その建前だけを維持するための仕事をする人までいる。 なんとも無駄なことのように思ってしまう。 

祖谷のような田舎では余計にこういった建前だけのルールが目立つ気がする。 恐らくルールを作っている人間は田舎の状況を知らずにルールを作っている、というのもあるのだろう。 田舎の人間がここは他所と違うと勝手にルールを無視しているのもあるだろう。 足りていないのはやはりコミュニケーションだろうか? 


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2011年5月27日金曜日

スギ植林続き

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森の種構成による地面の色の違い、分かり易いように写真を撮ってみた。 上の写真、2枚とも同じ場所から向きだけ変えて撮ったもの。 ちょっと僕のカメラは暗い場所に弱くてブレてるけど・・・

2011年5月23日月曜日

スギ植林と希少種

以前登山に関する投稿で登山道に咲く稀少種の花のことをちょっと書いた。
http://chiiori-ken.blogspot.com/2011/04/blog-post_06.html

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実はこの希少種、他にも群生を見かけている。 それも登山道で見たよりも多く密生している。 場所はここでは明かさないけれど、ちょっとしたスギの植林と植林の合間の狭い自然林。 そこから見ると明らかに植生の違いが見れる。 スギの植林の下の地面は茶色く、自然林の下の地面は緑色。 

この花が稀少なのは乱獲が原因でもあると書いたけど、やはり生息地の減少が大きいのではないだろうか。 

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2011年5月20日金曜日

カモシカ もうちょい

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前にニホンカモシカについてちょっと書いたことがある:
http://chiiori-ken.blogspot.com/2011/03/blog-post_16.html

最近聞いたのだが、家の近くでもカモシカを見ることがあるというのは、ひょっとしたら鹿が多すぎてカモシカが奥山から追い出されているのかもしれないらしい。 前回カモシカについて書いた時はカモシカと鹿の違いについて書いたけど、やはり似ているところも多く食べるものもほぼ同じになってしまう。 

カモシカは縄張りを持って他のカモシカと棲み分けをする習性があるけど、この縄張りは鹿に対しては意味がない。 鹿が増えれば縄張りの中の食べ物が無くなってくる。 結局追い出されるのはカモシカのほうになってしまうらしい。 

カモシカがこんな近くにまでいるなんてなんていい自然だろうと思ったが、ひょっとしたら違うのかも。 

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2011年5月15日日曜日

農業体験

体調を崩して数日寝込んでしまった。 こうなると店が近くにない祖谷の地理がおっくうになる。 消化器官の不調があってもなにか消化に良さそうなのを買ってくるわけにもいかない。 最寄のコンビニまで車で片道40分だもんなー。 これが一人暮らしのお年寄りだったら死活問題に・・・

とりあえず話題を変更。 最近農業体験というのが流行っている。 祖谷にも、大阪や神戸などの中学校から修学旅行でかなりの数が田舎暮らしと農業を体験しに来る。 ちいおりでも今月は6つの学校から受け入れをしている。 子供達はそれなりに楽しんでいるようだし、今田舎がどうなっているかを知るのは悪いことではないだろう。(半日から長くて2日でどこまで知ることができるかはかなり疑問だが)

ただ、この流行を推している人達の中には、子供達の中から農業に興味を持ち、後を継ぐ人間が出ることを期待しているような言葉も聞かれる。 しかし、農業から人が離れていく原因をそのままに農業を体験させて興味を持たせるというのはどうなんだろう? 日本の農業がうまく行っていないのは過疎化と高齢化だけが原因ではない。 過疎化はむしろ結果のほうだと思える。

もちろんそのことを理解している人達もいるだろうし、まずは手の着け易い場所から一つずつ、という考えかもしれない。 それに農業体験の目的は将来農業を継ぐ人間を出すだけではないはず。 後はちゃんとそのことを理解している人間が行動していくしかないのかも。

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2011年5月11日水曜日

釣井

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先日登った山の上からちいおりのある釣井集落を眺めた写真。 残念ながらちいおり自体は手前の尾根に遮られて見えない。 実際に見るより写真だとモヤで霞んで見える。 
スギの植林の合間に見える明るい緑がなんとも嬉しい気持ちにさせる。

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反対側を見るとちいおりが使っている茅場が見える。 ちょうどこの立ち居地はちいおりから茅場への直線上にある。 こうやって見るとけっこう狭い気がする。 

祖谷にいると、飛べればどれだけ楽だろうと思うことがある。 この茅場も、ちいおりから車で30分以上かかるけど直線で来れれば10分とかからないだろう・・・ 

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2011年5月10日火曜日

住む場所

最近よく思うのだが、日本人は土地に縛られている。 祖谷の多くの人達は、祖谷がいい場所だと思っていないし、出来ることなら祖谷から出て行きたいと思っているように見える。 でも何故か出ていかないし、土地を手放さない。 どうも出て行かないというより、出て行けないという感覚を持っているようなのだけど、話を聞いても(少なくとも僕には)何故だかわからない。 

以前アメリカであったギリシャ人が言っていたことを思い出す。 彼は仕事や学校は、街で選ぶという。 仕事や学校で過ごす時間は限られているから、プライベートで過ごす時間のほうがずっと大事だと言っていた。 こういった話は日本ではあまり聞かない。 多くの日本人は住んでいる場所に対して「仕方が無く」住んでいるという感覚を持っているように思う。

最近よく思うことのもう一つが、日本と比べてヨーロッパの街のほうが景観が美しく思えるのは、この感覚の違いが理由の一つではないかということ。

ヨーロッパ人は、自分が気に入った街に住む。 好きでそこに住んでいるのだから、多少の不便があっても景観は守ろうとする。 景観が損なわれてしまってはそこに住んでいる意味がなくなってしまう。 それに対して日本人は住む場所を選ばない(選べない?)。 「仕方が無く」そこに住んでいるのだから、せめて便利にしようとする。 景観を守ろうとすると、住民の暮らしのほうが大事だと言ってくる人達が出てくる。 

日本以外でもこういった住民と景観・環境保護の対立はあるのだが、日本においてはちょっと問題が異質な気がする。 他国の場合、住民同士でも対立が起きる。 住民の多くが景観を守ろうとするから。 そして景観を守ることで観光業を通じてお金を稼げるようにすれば大抵問題は解決とはいかなくともとりあえず収まる。 しかし日本では、お金に繋がると言って収まるということをあまり聞かない。 

皆もっと好きな場所に住んでもいいんじゃないだろうか? もっと本来の意味での個人主義で生きてもいいのではないだろうか? そう思うのは僕だけなのだろうか?

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2011年5月9日月曜日

高知県大豊

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徳島県祖谷と高知県大豊との境、京柱峠から高知県側を眺めた写真。 ちょっと杉が多いけど、かなり見晴らしはいい。 傾斜は祖谷ほど急ではないけどやはりかなりの斜面に、集落が所々に見える。 いつか高知側も探索してみたいものだ。


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2011年5月7日土曜日

川岸

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怒涛のごときゴールデンウィークもとりあえず一段落、やっとブログもちょい更新。 やっぱり観光業なんて携わると連休は厳しいなー。

写真は吉野川。 この季節、川岸には花が咲き、斜面は新緑のモザイク。 忙しい中ラフティングをやっている人達を見ては羨ましい気分になる。 ゴールデンウィークはラフティングも大繁盛していた様子。 そのうち僕も1度は吉野川のラフティングを経験せねば・・・ 

まだ疲れが残っているので今日はこれだけ。 また定期的に更新できるようにがんばらねば。

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