はじめに

このブログはNPOちいおりトラストのメンバーが書いているものですが、あくまで個人のブログです。 ちいおりトラストとしてのブログではありません。 一応気を付けてはいますが、もし誰かの気分を害したりするようなことを書いてしまった場合、苦情などは僕個人に対して発してください。 
それより「ちいおり」って何って? ここで説明するよりホームページをご覧ください。
一応祖谷の自然に関して書いていくつもりだけど、けっこうそれ以外も・・・ 
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2011年4月6日水曜日

寒峰

水曜日はちいおり定休日。 暖かくなってきたし行けるうちに近場の山へ。 登山道の途中で咲く福寿草が季節だと聞いて寒峰へ。 寒い峰とかいて「かんぽう」と読む。 頂上は開けた草地で風が通り抜けるため寒いから寒峰だそうな。 

登山道は住吉神社から始まる。
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鳥居をくぐり神社の脇を抜けてしばし杉の植林の中を進む。 するといきなりコンクリートの壁に突き当たる・・・
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いわゆるスーパー林道。 その林道の脇にこんな標識が・・・
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コンクリートで固められた壁についた階段。 登山ガイドには住吉神社からと書いてあったがこの道ができたため今はここが登山道入口らしい。 近くに車が数台止まっていた。 この登山道入り口を見てなんとも期待外れな感を覚えない人は多分いないんじゃないかな・・・

しばらく歩くと森の床に黄色い花がたくさん咲いている場所に着く。 この登山道のウリの福寿草だ。
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絶滅危惧II類種。 乱獲の心配もあるからこんな場所に書いていいのかちょっと不安だが登山ガイドにすら載っている。 今更心配するよりも問題の認識を広めたほうがいいのだろう。 こんなに咲いているのだから1つぐらいいいだろうなんて考える人が50人でもいたらここも絶滅しちゃうんじゃないだろうか。 

数が減っているもう一つの理由が生息環境の減少。 この季節に花を咲かせるのは、今はまだ木に葉が付いていないから。 地面まで日の光が届く間に光合成をし、花を咲かせる。 ということは落葉樹の森でしか育たない。 ほぼ全ての森が杉の植林になってしまった今、この花が生息できる土地は少ない。

さらに登ると結構雪が残っている。 特に北向きの斜面は完全に雪に覆われていたり。
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もうちょいで頂上。
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なるほどササの草原だ。 昔はこの山の尾根沿いも火入れが行われススキの草原があったらしい。 途中明らかに元草原であったと思われる、ススキやササが所狭しと育っている若い森を抜けた。 頂上付近は強い風のおかげでまだ森林化はしていない模様。

頂上から落合峠のほうを見た写真。 この稜線が祖谷の北側の壁になる。 
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頂上でお昼。 普通にお弁当作るのはめんどいのでアメリカンにピーナッツバター&ジェリーサンドイッチを作ってきた。 寒峰と言っても、雲一つない晴天では日を遮るもののない山頂は暖かい。 ちょっと寝転がってみるとすごい気持ちいい。 このまま昼寝しようかとちょっと考えるが、後で日焼けで顔が痛くなりそうなので止めておく。 

ふと足元を見て違和感。 あるはずの無いものがそこに落ちていた。 真っ赤な紅葉の葉。 4月にこんなササに覆われた山頂に落ちているものじゃない。 よく見てみるとプラスチック製、誰かのお弁当に入っていたものだろう。 何だかなー・・・ とりあえずゴミとして持ち帰る。

途中休憩いれても歩き始めてから頂上まで2時間10分。 傾斜は急な場所が多かったけど距離はたいしたことない。 ここから落合峠まで稜線沿いに歩いていくこともできるのだけど、片道3時間半はかかりそう。 次回は落合峠に車を置いてそこから寒峰まで歩くのも面白そうだが、今回は来た道を戻る。

久しぶりの登山。 山の上は下界のごちゃごちゃした感じからはまるで別世界。 これからも何とか時間を作って他の山も登っていきたいな。 祖谷は何処に行くにも遠く感じるけど、山に登るならいい山が近場に揃っている。 活用しない手はない。

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2 件のコメント:

  1. 神社は趣のある素敵な場所ですね。
    コンクリート、たしかに醜い。
    経済と安全優先の考えでそこらじゅうなってますね。
    清少納言とかにこんくりーとの崖をみせると
    けなすだろうなあ。
    福寿草も心配ですね。

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  2. 山の上は一見別世界、でも足元見るとプラスチックの葉っぱ、麓はコンクリート。 景色が綺麗に見える分返って醜さが強調されちゃうところはあったなー。

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