はじめに

このブログはNPOちいおりトラストのメンバーが書いているものですが、あくまで個人のブログです。 ちいおりトラストとしてのブログではありません。 一応気を付けてはいますが、もし誰かの気分を害したりするようなことを書いてしまった場合、苦情などは僕個人に対して発してください。 
それより「ちいおり」って何って? ここで説明するよりホームページをご覧ください。
一応祖谷の自然に関して書いていくつもりだけど、けっこうそれ以外も・・・ 
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2011年6月25日土曜日

祖谷の四季

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ちいおりから南の山を見た四季の写真。 まだ6月とは言え、今日はほとんど完全に夏の天気。 暑かったけど、下界はもっと暑いだろうなー。
写真を見比べると時間の流れを感じる。 季節の移り変わりは言わずもがなだけど、山に禿げた部分が増えているのもね・・・

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2011年6月21日火曜日

Cascade

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また携帯で撮った写真。 吉野川、梅雨で増水中。 ちょっとした支流が山から小さな滝をいくつも作って流れ込んでいるのが見える。 Cascadeってやつだ。 

祖谷や吉野川沿いにはこんなちょっとした滝やカスケードが沢山ある。 山の表面のちょっとした凹部分にはほぼ必ずある。 その全てが平地から来た人達にとってはとても美しく見えるだろう。 でもあまりに多くあるので地元の人達にとっては全然ありがたみの無いもの。 ほとんどのちょっとした支流には砂防ダムなどが作られている。 作られていなくても、観光客に見せようという考えがないからなかなか見えない。 祖谷にあるなんとももったいない話の一つだ。

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2011年6月18日土曜日

梅雨

最近は文章ばかりだったのでそろそろ写真を、

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またしても雲のかかった祖谷の風景。 今月はほとんど毎日こんな感じ。 雲や霧のかかった祖谷の山や谷は美しいのは間違いないのだが、ひとつ問題がある。 空調どころか気密性すら皆無の家に住んでいると雨が吹き込まなくても家の中の全てが湿ってしまう。 湿った布団はあまり気持ちのいいものではない。 それどころか何かが動く物音がして見てみると家の中にサワガニが・・・ 写真撮ろうとしたけど逃げられた。 ゴキブリやネズミならともかくサワガニには驚いた・・・ 何処から入ったんだ・・・

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2011年6月16日木曜日

ヴェネチアと祖谷

前週末からちょっと用事で東京まで行ってきた。 やはり東京は便利、何処へ行くにも気楽に電車に乗れる。 電車に乗るとなると、読書が進む。 往復の新幹線での読書も含めて4日間で単行本4冊読み終えてしまった。 よく祖谷に来て、こんな静でのどかな場所だと読書するのによさそうと言う人は多いが、意外と東京のほうが読書に向いていた。

と、まぁそれは置いておいて今回はその東京で読んだ4冊のうちの1冊にから。 塩野七生の「海の都の物語」。 その本でヴェネチアの誕生物語を読んだ。 ヴェネチアに最初に住み着いた人達は、蛮族から逃げるために沼地に住み着いた人達であった。 祖谷も、元々住んでいる人達はいたようだが有名なのは壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人達が逃げてきた場所。 どちらも自然の要素により攻めにくいものの、あまり人が住むには向いていない土地であった。 もちろん人が住むには向いていない土地であったからこそその後も外敵からの侵略を免れてきたこともあるのだろう。 そんな土地を侵略しても得るものが少ない。 

でもヴェネチアはその後地中海の一大勢力になり、共和国として千年も続いたのに対し、祖谷はずっと隠れ里としてひっそりとしていた。 もちろんヴェネチアが成功したのには海洋国家として交易で稼いだからで、祖谷にそのような選択肢はなかった。 だが、選択肢がなかったのはヴェネチアも一緒。 むしろ祖谷は住みにくい土地であっても自給自足ができるだけの農作業は可能であったのに、ヴェネチアは自給自足は初めから不可能であった。 

よく塩野七生さんはヴェネチア人を現実的な人達だと表現する。 だけど現実的であっただけではあそこまで成功はできなかっただろう。 ヴェネチアがあそこまでの海洋国家になったのには、そうなる必要があったから。 自給自足が不可能なヴェネチアでは、交易で生きていくしかなかった。 その必要性に対して現実的に行動したから成功できた。 原動力はやはり生きるための必要性だったろうと思う。

祖谷に逃げてきた人達は、恐らく最初に農地を開き集落を作り、移動のための橋を作ったりした後はあまり生きていくための必要性に駆られなかったのだろう。 土地が貧しくても生きていく分は採れた。 軍隊が入ってこれるような地形ではないし、富が貯まるほど豊かでもなかったから外敵の心配はその後も無かった。 ある意味、祖谷は自然条件にとても恵まれていたわけだ。 せいぜい違う落人達との喧嘩になる程度。 争いはあったみたいだが、外敵との戦争に発展したことは無かった(知っている限りでは)。 

これが、落人をしつこく追う軍があったなら、ひょっとしたら違っていたかもしれない。 そうなっていたらひょっとしたら必要性から祖谷の人達は山や森を使うゲリラ戦を使うようになり、忍の里になっていたかもしれない。 もし祖谷で生きていくのに充分な食物が手に入らなかったらどうなっていただろう。 何か特産品を発明し、それを売ることで生きる道を見つけていたかもしれない。 

要は人は必要に駆られない限りなかなか変われないし、動かないということ。 こういうことを考えてしまうのは、祖谷の人達には必死さが無いと時々聞くからだ。 どれだけ過疎化し、どれだけ高齢化し、産業が無くなって観光業もうまくいかなくても、とりあえず政府から出る援助などで生きていけてしまう。 農業も林業も観光業も、言葉とは裏腹に全力でどうにかしようとする気配がない。 どうにかする必要を感じていない。 祖谷の人達が本当にこれらに必死で取り組むようになるには、やはりそれが生存に必要と感じられなければならないのだろう。

変に長く紆余曲折した投稿になってしまった。 ここまで読んだ人ご苦労様です。

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2011年6月10日金曜日

また景観考察

以前ちょっと、なんで日本では景観があまり守られないか考えたことを投稿した。
http://chiiori-ken.blogspot.com/2011/05/blog-post_10.html
その時は、日本人は基本自分の土地から動こうとしない(動けない)から、その土地の景観を大事にするよりもとにかく住み心地をよくしようとするのではないか、と思った。

最近ちょっと話をした日本の国交省関係の人によると、そうではなく、ヨーロッパの法律では基本土地や建造物などは手を加えてはいけないのが原則で、そこから法律でこれはしてもいい、あれはしてもいい、といった感じでできることが増えていくのだそうだ。 日本は逆に、個人資産は所有者の完全な自由が原則で、そこからこれをやってはいけない、こういうことはだめ、と法律で規制していく形なのだそうだ。 だから規制を増やすには相応の理由がなければならず、なかなか景観を守れない、とのこと。

事実関係はよく知らないし、アメリカとヨーロッパでもかなり違いそうではあるけど、そういうこともあるのだろう。 ただ、やはりこれはあくまで法律面から見たことで、確かに役所の人間から見ればそうなのだろうけど僕から見るとやはりそこは問題の根幹ではない気がする。 規制をしなければ景観は守れない、景観を守る規制は通りにくい、という話になっている時点でもうすでに一般の人々は景観に対してあまり価値を見いだしていない、ということになるのではないだろうか。 

ついでに、もしヨーロッパやアメリカでも法律が同じようでも、もうちょっと景観は守られるのではないだろうか? 土地に縛られないということは、土地も家も将来誰かに売る可能性が常にあるということ。 あまり景観を壊してしまってはその土地や家の価値も下がってしまう。 もちろん景観との一致が金銭的価値に繋がらないのでは関係ないのだろうけど・・・

関係ないけど、最近あんまり写真撮ってないなー

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2011年6月6日月曜日

夜のドライブ

夜に祖谷で車を走らすといろいろな動物に出会う。 ウサギやタヌキ、シカなどはしょっちゅうだがたまに珍しいものに出会う。 この前は絶滅危惧種のはずのキツネに出くわした。 しかも集落の真ん中で。 

今夜見かけたのはムササビ。 ムササビはやはり大きい。 最初は大きなカラスか猛禽類かと思ったぐらいの大きさ。 

以前からこの辺りにはけっこうムササビが生息しているとは知っていたがはっきりと見えたのは今夜が初。 というのも、本当に目の前を横切って車道の脇の木にとまったから。 ちょっとでもタイミングがずれていたら車に当たっていそうな高さ。 すぐに飛んでいった先を見たけどもう見つからなかった。 

ということで残念ながら写真は無い。 

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2011年6月4日土曜日

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今朝歩いていたら見つけた立派な蛾。 羽を広げた幅は10cmはあったか。 初めて見る蛾。 種は調べてない。 とっさに携帯で写真を撮った。 携帯を近づけても全然逃げない・・・ と思ったら1時間後ぐらいに蟻がたかっていた。 もう死んでいたらしい。 飛んでいるところも見たかったな。

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