はじめに

このブログはNPOちいおりトラストのメンバーが書いているものですが、あくまで個人のブログです。 ちいおりトラストとしてのブログではありません。 一応気を付けてはいますが、もし誰かの気分を害したりするようなことを書いてしまった場合、苦情などは僕個人に対して発してください。 
それより「ちいおり」って何って? ここで説明するよりホームページをご覧ください。
一応祖谷の自然に関して書いていくつもりだけど、けっこうそれ以外も・・・ 
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2011年4月28日木曜日

雨の日

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今日は豪雨と呼んでもいい雨。 こんな日の祖谷はけっこう怖い。 普通の道が川になっていたり、池になっていたり、滝になっていたり・・・ 何処からともなくサワガニが出てきて道の真ん中にいたりする。 徒歩でも車でも、流されそう。 

しかし雨の日も悪いことばかりではない。 こんな日には谷に霧がかかり、ふと幻想的な風景になる。 自分よりも低いところに雲が立ち込め、目の前を漂いうねっていくのを見るのは飽きない。 花粉も流されるし。

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2011年4月24日日曜日

新緑

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祖谷は傾斜が急でどの斜面も谷底から尾根まで数百メートルの標高差がある。 これは生活は大変になるが、特典と言えるものもある。 その一つが、この写真で少し見える。 祖谷では、季節の移り変わりが時間軸だけでなく、縦軸でも見ることができる。 上の写真、よく見ると下のほうの木は新芽が出てきているけど上のほうはまだまだ。 新緑が日に日に斜面を登っていくのを見るのは、毎日のちょっとした楽しみ。 

秋にはこの逆が見れる。 上から日に日に紅葉が降りてくるのを見るのも面白かった。 

残念ながら、ほとんどの斜面は杉で覆われてしまっている。 祖谷渓や大歩危のあたりでは植林が少ないからより季節の移り変わりを縦軸に見やすい。 でもそちらはより標高が低いからもうほとんど完全に緑になってしまっているけどね。 

被災地のペット達

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2011年4月23日土曜日

茅肥料

昔の茅の用途は屋根だけではなかった。 畑の肥料として、釜戸の燃料として、家畜の飼料としていろいろな面に使われていた。 屋根の古くなった茅も、畑に撒けば肥料になる。 しかし釜戸は使われなくなり、家畜は減少し、肥料は化学肥料などが購入できるようになった。 茅葺き屋根の減少と合わせて他の用途も減少していき、茅場は消えていった。 
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祖谷では未だに肥料に茅を使っている。 写真は、茅を腐らせ肥料にするために地元の人達が作るコエグロと呼ばれるもの。 祖谷のあちこちで見かける。 この状態で時には数年置いておくそうだ。 

祖谷で未だに茅を肥料に使っているのは、肥料を購入するほど農産物を販売しようという動きがあまり無いおかげかもしれない。 元々傾斜が急で水田が作れず、土地もあまりよくないため蕎麦が特産品となっている場所、ここの農産物を売ろうという考えはあまり地元の人には馴染みがないのだろう。

しかしこの茅、実は肥料としてはかなり優れている。 一般の肥料に比べて大きな粒ができるから、土に混ぜられた茅は土壌に隙間を多く産む。 この隙間が水を含み、通気性をよくして植物の成長を促す。 さらには細かく切った茅で地面を覆うと、雨水を受け止め土壌の流出を大幅に減らす。 祖谷のように傾斜地で農業をしている場所では、この土壌流出防止の効果はとても大事。 

でも、茅を集めるのは一苦労。 売っている肥料を買うほうが楽なのは間違いない。 ならば、茅場・草原の生態系を維持するならば、その草原で取れる茅を肥料にして農家に売るのもいいかもしれない。 今なら有機栽培の農産物はその分高く売れる。 うまくやれば祖谷の農業の活性化もできないかなー。


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2011年4月19日火曜日

チューリップ

 ちいおりの庭先にようやく咲き出したチューリップ達。 もう少しで完全に開きそう。
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このチューリップ、実は無事に咲くかちょっと不安だった。 下の写真をよく見てほしい。
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右側のほうのチューリップ、形がおかしい。 実はこれら、一番先に芽を出したチューリップ達。 そして真っ先に鹿にかじられてしまった。 しかしチューリップはあまり美味しくなかったのだろうか、全ての芽はかじらず、またそれ以降他の芽を食べに来た様子もない。 まぁ何はともあれ無事に育ってよかった。

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2011年4月18日月曜日

春といえば

やはり僕は花より団子か、花がたくさん咲いてきた今日このごろ、カメラを手に歩き回って撮るものといえば、山菜。 まずはワラビ(Pteridium aquilinum): 
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集落内の日当たりのいい場所などにたくさん生えてきた。 昔はこれらを採るためにも草原の価値があったとか。 
そして次はゼンマイ(Osmunda japonica)。 
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ワラビは3つに分かれているのに対し、ゼンマイは見事なFiddle Head型。 ゼンマイのほうが、周りの毛を取ったりしなければならないから山菜としては手間だそうだ。 よくはわからないけどこの2種は何らかの棲み分けはできているみたい。 生えている場所がちょっと違う。
ワラビやゼンマイが沢山生えてきているのを見た次の日、買い物へ行った時ついついわらび餅を買ってしまった。 自分でワラビからわらび餅を作るのはすごい大変そうなのでちょっとやめとく。 


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2011年4月17日日曜日

被災地のペット達

今日は違うことを書くつもりだったけど急ぎ変更。 このブログによくコメントしてくれるルッカさんのブログに一度書かれていた被災地のペット達の話(http://aamori.exblog.jp/13155888/)、どうも想像していた以上に善くない様子。 

偶然見つけた次のブログ http://banbihouse.blog69.fc2.com/# どうも避難区域に取り残されたペット達が多くいるらしい。 避難所に犬猫を連れて行くのはやはり嫌がられるのだろうか? 僕もペットで犬・猫を飼っていて、まだ両親のところにいる。 彼らを失うのは家族を失うのに等しい痛み。 

もうすでに震災で家族や友人を失った人達に、さらにペットまで失わせてしまう。 人が大変な時なのはわかるけど、だからこそこれ以上悲しいことを増やしたくない。 人が大変な時だけど、だからこそ犬も猫も大事にしていきたい。

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2011年4月15日金曜日

日向ぼっこ

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最近はよくトカゲを見かける。 よく見かけるというより、ものすごい数見かける。 もううじゃうじゃと。 ちょっと言い過ぎかも。

家の前の石垣のちょっとした隙間から半身出して日向ぼっこしているトカゲを発見。 うかつに近づくとすぐに石の下に隠れてしまうが、ゆっくり近づくとけっこう無関心。 暖かくて気持ち良さそう。 真似したくなるけど、ここでそんなことやるとあっという間に1日が終わってしまう。 哺乳類である以上、爬虫類のようにのんびりとはできない。 残念。

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2011年4月13日水曜日

どんどん春

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この週末、ちょっと用事で祖谷から出かけた。 移動のため下界に降りると桜が満開、場所によってはピークを過ぎていた。 祖谷ではまだようやく少し花が開きだしたかといった感じだったのに。 自分の知らないところで季節が進んでいたんだなーなんて思ってみる。

けど祖谷に戻ってみればこちらも満開になっていた。 春はそれだけでいいものだけど、冬が厳しい分だけ春の喜びは増す気がする。 今年はいままでの人生で経験した中で一番厳しい冬だったけど(水が凍って出なかったり家の中がマイナス気温だったり道が凍って車で家までたどり着けなかったり・・・)その分今年の春は嬉しい。 かと思ったら花粉症が始まった・・・ 植林だらけの祖谷での花粉症も一際激しい。 世の中なかなか上手い話だけではいかないみたいだ。


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2011年4月7日木曜日

寒峰・観光考察

昨日の登山、平日にもかかわらず途中3-4人のグループに3つほど会った。 全てリピーターか、リピーターに連れられた人達。 やはり祖谷で観光を発展させていくには、山を活用するしかないと思える。 少なくとも現在の東祖谷で、あまり他にリピートしたくなるようなものを僕は知らない。 と言いつつちいおりにはリピートもしたんだけどね。

でもそう考えてふと問題点に気付く。 この登山客、祖谷に金を落としていかない。 金を落としていくような仕組みや体制ができていない。 彼らは車で来て日帰りで帰っていく。 温泉ぐらいは寄るだろうけど、それだけ。 一番登山客が多く来るであろう日曜はガソリンスタンドですら閉まっているのが祖谷だ(週末に車で来る方は要注意)。 彼らはガソリン代すら落としていかない。 祖谷の住民はそういったことに全く無頓着。 これでは観光発展など起こりようがない。 お金に繋がらなければ稀少な花の保護への動きも鈍くなる。

例えばこういうことができるのではないだろうか? 昨日、寒峰頂上から落合峠まで歩いてみたいけど、車まで戻らねばならないから断念したと書いた。 でも同じ道をただ戻るのはかなり味気ない。 ならばちょっとした送迎車サービスで、登山口入口まで送ってもらい、落合峠まで迎えに来てくれるサービスなどはけっこういけるのではないだろうか? 頂上でも携帯に電波が届いていたし、途中で予定変更になれば連絡が取れる。 見方をちょっと変えれば、遭難などの可能性を考えると迎えに来てくれる人がいるのは安心だ。 予定通りに迎え地点に表れなければなにかあったと誰かに伝わる。 送り迎えの車に乗る場所に絵葉書などでも置いておけばそれなりに売れるのではないだろうか。 旅館やホテルの有料サービスとして、宿泊客以外にもこういったサービスを提供するぐらいなら、このサービスだけで稼ぐ必要はないから楽だろう。 祖谷の登山コースでこういった送迎サービスがあればいいなと思うコースは他にも3つぐらいは知っている。 

さらに、リピーターかリピーターに連れられたグループしかいなかったというのは、見方によっては何かしらの案内役の需要があることも意味するし、案内役がなければなかなか新たに訪問者を確保しにくいものであることも意味するんじゃないだろうか。 プロの案内役なら登山の経験をさらに良いものにできる。 例えば寒峰の今回のコースであれば、神社敷地の樹齢数百年の木、整備され枝打ちされた杉植林、放置された杉植林、自然林、近年まで草原だった若い林、ササの草原と植生が変わっていくが、それらを指摘して意味を説明しながらの案内もいいだろう。 ましてや登山コースの売りの花がその植生に大きく影響されているのだからより意味深くなる。 

けど現在の祖谷はこの観光資源を活かそうとするどころか、あんなコンクリート壁のスーパー林道を作ってしまう。 途中で会ったおばちゃんが言うには、あの道はかなり最近できたそうだ。 あの道のせいでもうリピートしなくなっちゃうかもしれない。 道を作って雇用を作っても、そこから先に繋がらない。 山を観光資源の財産だと考えれば、その財産を文字通り切り崩して今に使い捨てているようなものじゃないかな。 

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2011年4月6日水曜日

寒峰

水曜日はちいおり定休日。 暖かくなってきたし行けるうちに近場の山へ。 登山道の途中で咲く福寿草が季節だと聞いて寒峰へ。 寒い峰とかいて「かんぽう」と読む。 頂上は開けた草地で風が通り抜けるため寒いから寒峰だそうな。 

登山道は住吉神社から始まる。
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鳥居をくぐり神社の脇を抜けてしばし杉の植林の中を進む。 するといきなりコンクリートの壁に突き当たる・・・
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いわゆるスーパー林道。 その林道の脇にこんな標識が・・・
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コンクリートで固められた壁についた階段。 登山ガイドには住吉神社からと書いてあったがこの道ができたため今はここが登山道入口らしい。 近くに車が数台止まっていた。 この登山道入り口を見てなんとも期待外れな感を覚えない人は多分いないんじゃないかな・・・

しばらく歩くと森の床に黄色い花がたくさん咲いている場所に着く。 この登山道のウリの福寿草だ。
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絶滅危惧II類種。 乱獲の心配もあるからこんな場所に書いていいのかちょっと不安だが登山ガイドにすら載っている。 今更心配するよりも問題の認識を広めたほうがいいのだろう。 こんなに咲いているのだから1つぐらいいいだろうなんて考える人が50人でもいたらここも絶滅しちゃうんじゃないだろうか。 

数が減っているもう一つの理由が生息環境の減少。 この季節に花を咲かせるのは、今はまだ木に葉が付いていないから。 地面まで日の光が届く間に光合成をし、花を咲かせる。 ということは落葉樹の森でしか育たない。 ほぼ全ての森が杉の植林になってしまった今、この花が生息できる土地は少ない。

さらに登ると結構雪が残っている。 特に北向きの斜面は完全に雪に覆われていたり。
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もうちょいで頂上。
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なるほどササの草原だ。 昔はこの山の尾根沿いも火入れが行われススキの草原があったらしい。 途中明らかに元草原であったと思われる、ススキやササが所狭しと育っている若い森を抜けた。 頂上付近は強い風のおかげでまだ森林化はしていない模様。

頂上から落合峠のほうを見た写真。 この稜線が祖谷の北側の壁になる。 
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頂上でお昼。 普通にお弁当作るのはめんどいのでアメリカンにピーナッツバター&ジェリーサンドイッチを作ってきた。 寒峰と言っても、雲一つない晴天では日を遮るもののない山頂は暖かい。 ちょっと寝転がってみるとすごい気持ちいい。 このまま昼寝しようかとちょっと考えるが、後で日焼けで顔が痛くなりそうなので止めておく。 

ふと足元を見て違和感。 あるはずの無いものがそこに落ちていた。 真っ赤な紅葉の葉。 4月にこんなササに覆われた山頂に落ちているものじゃない。 よく見てみるとプラスチック製、誰かのお弁当に入っていたものだろう。 何だかなー・・・ とりあえずゴミとして持ち帰る。

途中休憩いれても歩き始めてから頂上まで2時間10分。 傾斜は急な場所が多かったけど距離はたいしたことない。 ここから落合峠まで稜線沿いに歩いていくこともできるのだけど、片道3時間半はかかりそう。 次回は落合峠に車を置いてそこから寒峰まで歩くのも面白そうだが、今回は来た道を戻る。

久しぶりの登山。 山の上は下界のごちゃごちゃした感じからはまるで別世界。 これからも何とか時間を作って他の山も登っていきたいな。 祖谷は何処に行くにも遠く感じるけど、山に登るならいい山が近場に揃っている。 活用しない手はない。

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2011年4月4日月曜日

考察

人の管理下で存続していた環境、茅場や草原、を保護するという考え方には違和感を感じる人は多いと思う。 人が手を入れなくなって森に変わっていく、と聞くと自然に戻るという意味にも取れるしその解釈も間違いではない。 自然に戻るのであればむしろ良いことなのではないか、なぜ人が弄って変えた環境を保護するのか? 

多くの場合、「自然」という言葉は「人工」や「人為的」なものと相対するものと思われている。 人の手の入っていないものが自然であり、自然を保護するというのはつまり人が手を引くということだと思われるのが一般的だろう。 でも実際には、人は地球上のほぼ全ての地域で最低でも数千年は存在し、確実に周囲の環境に影響を与えてきた。 言ってしまえば人も自然の一部として存在していたし、また人の影響を受けていないものを自然と言うのであれば地球上に「自然」は無いと言ってもほぼ間違いではない。 そのことの良し悪しは置いておいて、今になって人がその影響を無くすということは、それ自体が自然を変えるという行為になる。 ちょっと乱暴な例えであれば、国際社会が他国に介入するのは良くないと考えて突然PKOを引き上げるような行為は、結局介入されている国が振り回されていることに変わりはないのと同じような感じか。 

「人」が「自然」と相対するもの、「人」は「自然」とは区別できるもの、と考えることのほうが、人の都合に合わせて自然を管理することよりも人間の傲慢であるとも言える。 もちろん人が手を入れないというのも一つの自然の管理の方法ではあるが、それも人の「管理」であることには変わりない。 結局どう動いても人間は自然に影響を与えるし、「管理」していくしかない。 ではどういった管理を行っていくべきなのか、どういった自然を求めていくべきなのか? この疑問に対する答えは皆で考えていくしかない。 皆で考えたその先に草原の保護があるかどうか、あるべきかどうかは僕にはわからない。 でもあってもいいと僕は考える。

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2011年4月3日日曜日

落合峠

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 去年12月に見に行った落合峠の写真。 落合峠と言っても、落合集落から車で30分ぐらいかかった。 道も細く舗装は酷く、あまり頻繁に運転したい道ではなかった。 でも峠自体は非常に美しく、開けていて天気の良さも重なり気持ちのいい場所だった。 

手元にあった徳島県の登山ガイドの本に落合峠がススキの草原になっていると書かれていたため、茅場としての調査も兼ねて見に行ったのだが、ちょっと残念。 上の写真だとよく見えないけど、ほとんどササが覆っておりススキはその隙間からちょっと伸びているというのが現状だった。

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こっちの写真のほうがササがはっきりと見えるかな。 後で知ったのだが、この落合峠、1960年代から何度か植生調査が行われており、昔はススキが優先した草原であったのが徐々にササに入れ替わっていく様子が記録されている。 昔は峠の道を開けたものにしておくのと、山菜や薬草を採取するために草原として維持してあったため、数年に一度の割合で草原を焼いていたらしい。 現在はササが優先し、ササが日光を遮っているのと峠を吹き抜ける風の勢いで樹木の育成は妨げられ、ササの草原で安定しているらしい。 けどササは数十年に一度一斉に枯れ、その時に樹木が入り森林へと遷移する可能性は大きいらしい。 そうでなくても草原としての面積も狭まってきているし、樹木もいくつか草原に侵入してきている。

1960年代には、この落合峠を県内でも他に無い大草原であり、「絶好の観光地になる」と評した人がいた。 ススキがササに置き換わっても観光地としては充分魅力的なものだと思う。(道はもうちょっと良くてもいいけど) でも、今後はどうなっていくのだろう?

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2011年4月2日土曜日

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ちょっと前に、まだ寒いのにトカゲが冬眠から出てきたからもう春なのかと思ったら、まるでそれを合図にしたかのように暖かくなって蝶が舞いだした。 タイミング的に、暖かくなったからトカゲが出てきたというよりトカゲが出てきたから暖かくなったかのうよう。 あのトカゲは時代を先取りしていたんだなー

早く冬眠から出てくればより早く餌を集めより早く長く成長期間を設け、他の個体に対して有利になれる。 でも早過ぎると逆に寒さへの対処でより多くのカロリーを消費してしまい、逆に不利になる。 生存競争は厳しい。 それでも絶妙なタイミングで出てくる。 すごいと言うしかない。 けれど地球温暖化などで色々な生物のタイミングがずれてきているという話を聞く。 例えば渡り鳥などは日照時間や日の角度などで渡るタイミングを決めるが、地中で眠る動物は温度で決める。 元来餌となる昆虫が出てくるタイミングで渡ってきた鳥が、気候変動によりタイミングがずれて餌が少なかったりすることもあるそうな。 

ちなみに僕は昆虫はあまり詳しくない。 写真のがどの種だかはわからない。 子供のころは昆虫図鑑とかもよく眺めてたんだけど、忘れてるなー

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