冬になって広葉樹が葉を落とした後。 残った緑の部分はほぼ全て植林された杉。 妙なまだら模様のようだ。 植林されていない場所は基本斜面が急すぎて植林できなかったか、伐採された後。
杉の森の暗さは独特の雰囲気があって嫌いではないが、あの整然と並んだ植林の感じはどうにも好きになれない。
ついでに言えば、杉の植林は動物の住処として適さない。 食べるものが無いのだ。 一部、杉の皮を食べる動物もいるにはいるが、葉も実も食べられない。 野生動物にとっては杉の森は砂漠にも等しいとさえ言われる。 植林は全て同じ時に植えられるので、背丈もほぼ同じになる。 そうすると葉や枝などで作られるキャノピーの構造が単純になるため、自然の森よりも雨水を受け止めないし動物や昆虫の住処も提供しない。 保水性があまりないため、自然林より土砂崩れなどの危険も高まる。 一斉に伐採された後などはなおのこと。
さらにはスギ花粉で多くの人が苦労させられている。
それに見合った社会全体への利益が杉にあればまだいいのだが、日本の林業が繁盛しているという話は聞かない。 国外の木材のほうがずっと安いのだろう。
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