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去年12月に見に行った落合峠の写真。 落合峠と言っても、落合集落から車で30分ぐらいかかった。 道も細く舗装は酷く、あまり頻繁に運転したい道ではなかった。 でも峠自体は非常に美しく、開けていて天気の良さも重なり気持ちのいい場所だった。
手元にあった徳島県の登山ガイドの本に落合峠がススキの草原になっていると書かれていたため、茅場としての調査も兼ねて見に行ったのだが、ちょっと残念。 上の写真だとよく見えないけど、ほとんどササが覆っておりススキはその隙間からちょっと伸びているというのが現状だった。
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こっちの写真のほうがササがはっきりと見えるかな。 後で知ったのだが、この落合峠、1960年代から何度か植生調査が行われており、昔はススキが優先した草原であったのが徐々にササに入れ替わっていく様子が記録されている。 昔は峠の道を開けたものにしておくのと、山菜や薬草を採取するために草原として維持してあったため、数年に一度の割合で草原を焼いていたらしい。 現在はササが優先し、ササが日光を遮っているのと峠を吹き抜ける風の勢いで樹木の育成は妨げられ、ササの草原で安定しているらしい。 けどササは数十年に一度一斉に枯れ、その時に樹木が入り森林へと遷移する可能性は大きいらしい。 そうでなくても草原としての面積も狭まってきているし、樹木もいくつか草原に侵入してきている。
1960年代には、この落合峠を県内でも他に無い大草原であり、「絶好の観光地になる」と評した人がいた。 ススキがササに置き換わっても観光地としては充分魅力的なものだと思う。(道はもうちょっと良くてもいいけど) でも、今後はどうなっていくのだろう?
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草原っていいねえ。
返信削除日本は森の風景が多いので、草原は貴重な風景ですね。
残したいです。
昔は日本の国土の10%以上が草原だったそうな。 水田よりも広い面積が草原として管理されていたことになる。 日本は森の国と思いがちだけど、草原もけっこうあったってことだね。
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